着々と準備が進む2020年の東京オリンピック・パラリンピック。これ起点に新たな動きを見せているのが安全な運営を支えるセキュリティ分野。日本らしいハイテク機器を用いた最先端のセキュリティ機器が次々と開発され導入されている。例えば成田空港では最先端の顔認証を導入しテロリストなど犯罪者を見つける手段として活用されている。
その一つとして紹介されたのが不審者を事前に検知し、犯罪を未然に防ぐことが期待されるロシア発の感情可視化システム。この感情可視化システムこそまさにエルシス東京でも販売する。ディフェンダーX。当日はデモ機がスタジオに用意され、ELSYS JAPANの守屋氏が説明。
ディフェンダーXのカメラは出演者の石田純一さんを映しており、モニターは2分割で表示され左には石田さんの映像。右には石田さんの映像をリアルタイムで解析している画面が確認できる。
解析映像は石田さんの顔の輪郭に沿って青色で確認できており、ディフェンダーXが震動を捉えていることがわかる。ちなみに青色は精神状態としては安息を表しており攻撃性が高まると赤色に変化していく。精神状態の可視化が映像でも確認できる。
出演者からの「何をもって不審者を判断しているか」という質問に対して、説明では人が発している目に見ない振動から(不審者の判断材料となる)攻撃性・ストレス・緊張度の3成分を分析し一定レベルになった際に不審者として検知されると説明。
画面下の不審者レベルを表すグラフの数値が24、25と常に変化する点については、リアルタイムで解析している感情(攻撃性・ストレス・緊張度)データを表示しており、赤くなると不審者(赤枠表示)を示しているとのこと。
続いて過去の映像を解析することもできるとして流れた映像は、2013年爆弾テロに襲われたボストンマラソン。テロを起こした犯人2人が映る監視カメラの映像を分析したもので、大勢の人がいる中を歩く二人だけが検知(赤枠表示)されていることが確認できる。
また、身近なコーヒーショップの映像も紹介された。一見、普通の買い物客に見える男を来店早々に不審者として検知(赤枠表示)。そしてその15秒後には男はナイフを出し強引にレジから現金を奪った。
映像を見た石田純一さんの第一声は「これはすっばらしいですね」であった。また、春香クリスティーンさんからは、「顔があまりはっきり見えない映像だったが、それでも瞬時に検知できるのか」という質問も。
これに対しては、人の振動をとらえて解析しているので問題なく、後ろ姿でも検知されるとのことだった。
番組では、この後こうしたハイテクのセキュリティ機器が安全に貢献することを期待しつつ、管理データの流出や悪用などに不安を抱く市民がいることも語られた。社会全体に対するコンセンサスが必要であるとも…。
(※上記の記事はエルシス東京による放送内容を要約した文章となります)
番組のディフェンダーXが放送された部分の内容となります。
不審者を判別できるというカメラが登場していましてスタジオに用意していただきました。
(ディフェンダーX登場)
で、石田さんを映しております。ロシアが開発した感情を可視化するシステムだということなんですが、感情可視化システム。これ石田さんの様子。
これで判断できるということなんですが、詳しく伺いましょう。。
(ELSYS JAPANの守屋氏登場)
宜しくお願いします。これはどういう仕組みなんですか。
【守屋氏】こちらはですね。人間の目に見えない僅かな振動をカメラで捕らえまして、それを、人の状態を解析するそういうシステムです。
怪しかったりすると赤くなったりするんですか(石田純一さん)
【守屋氏】そうですね。解析した結果がこちらの数値で出まして、これが一定のレベルを超えますと不審者として検知するという形になります。
具体的にどこまで言えるかわかりませんけど、何もって怪しいと判断しているんですか。(春香クリスティーン)
【守屋氏】ストレスとかそういったものを見て、50のパラメーターがあるんですけどもそれで解析していこういった結果を出している。
例えば女性を見てきれいだなって、ドキドキしていたら検知する可能性はある。(石田純一さん))
【守屋氏】検知するかもしれません
これグラフが下の方で動いてますよね。24、25とか。これはどういう意味があるんですか。
【守屋氏】これは先ほど言いました攻撃性・ストレス・緊張度を測っていまして解析した結果がこちらの数値で出てるんですけども。これが一定レベルを超えると不審者として赤くなります。25ぐらいでは全く問題ない。
安心しました(石田純一さん)
守屋さんの会社なんですけどもこのシステムをつかって過去のテロ映像を分析しています。
解析したのは5年前に起きたボストンマラソンの爆破テロの映像です。テロを起こした2人。事件前の様子をとらえた映像をシステムで解析すると。この二人に警告を示す赤い枠が表示されました。
一方、こちらは強盗事件を解析した映像です。普通の買い物客に見える男性を不審な人物と判断しました。その15秒後、男は犯行に及びました。
いや、これはすっばらしいですね。(石田純一さん)
印象的だったのはそんなに顔がよく見えていなかったじゃないですか。それは瞬時にわかるもんなんですか。(春香クリスティーンさん)
【守屋氏】そうですね。先ほども申し上げました通り、目に見えない人の震えを検知して判断すると。
じゃぁ、顔が隠れていても(春香クリスティーンさん)
【守屋氏】後ろ姿でも
例えば何か悪いものを密輸しそうになったとき…(石田純一さん)
まぁ、ドキドキしますよね。そうすると目に見ない震えがおきましてそれを検知するという形ですね。
こういうシステムがあるということなんですね。守屋さんどうも有難うございました。様々なシステムがほんといっぱいありますよね。
ありましたね。最初の要注意人物を追跡するカメラもありましたし、今回の先ほどあった感情を可視化できるシステムがあったり、これって今後増えていくと考えたらいいんですか。(春香クリスティーンさん)
一応、法律上では防犯カメラの台数を制限したりといったことは決まっていないので一定の条件を満たせば民間の事業者が防犯カメラを設置することも可能ですし自治体が条例などを定めて街中に防犯カメラを設置するといった例は今でもあります。
ただTwitterにもきてましてセキュリティーとしては良いと思うけど個人情報が見られるようで不安。やっぱり、こういう声もあると思うんですね。
プライバシーの流出とか(石田純一さん)
特にみんなが利用する公共空間ですよね。公共空間に高機能な防犯カメラを入れていくかどうかというのは、技術的な問題はすぐにクリアすると思うんですが、どちらかというと市民がそれを受け入れていくか。そこの合意形成が大事かなと思います。
機械なので100%ということは無いので誤った情報が仮に登録されていたら何らかの問題が起きてくるとう可能性はあります。
不審者扱いされてしまう可能性もないわけではないってことですよね。(春香クリスティーンさん)
そうですね。実際に万引していないのに登録されたんじゃないかという相談が弁護士に寄せられている例もある。
法律と同じで人間の性悪説にたってやるけれども運用に関しては性善説なっていただきたいとは思いますけどね。(石田純一さん)
例えば、わからないですけど犯罪者にハッキングされたりってどうなんですか。(春香クリスティーンさん)
Twitterでもきてますね。個人情報が洩れそうで怖いって。
ハッキングじゃなくてもどこかに情報が洩れてしまうとか(春香クリスティーンさん)
インターネットで不正アクセスで個人情報が流出してしまうという例は、まぁ顔画像ではなくてですね、やはり問題となっていることはこれまでもあるのでもしかしたらこういったところで不正アクセスされて流出してしますという危険性が無い訳ではない。
そうですね。今市民としては防犯カメラをかなり利用してきていると思うんですね。2000年前後はやはりプライバシーを侵害するのではないかといった不安の声が結構あったんですが、私が10年前に調査をした結果だと、繁華街に防犯カメラを設置することに反対の人は4%、わずか4%。で、身近な場所でも14%だったんですね。
最近は、スマホで撮ること撮られることに慣れているのでより重要視されている。
今の調査は10年前?
10年前ですね。この傾向はかわってきていてより受け入れられているかなと思います。
でもいつの間にか進んでいるって印象もちょっとはありますけどね。我々の知らないところで。僕なんかは個人的にはしょうがないかなとは思いますけどね。(石田純一さん)
不安に思われている声もありましたけど、でも有効に使われているケースをご紹介したいんですけれどもね。
海外で行政が大規模に顔認証を使っているところもありまして、アルゼンチンのとある都市(ティグレ市)で犯罪が多発するんで、1000台のカメラを設置したと。顔認証は先ほどでてきまいたよね。この技術を使って容疑者を顔のデータベースと照合して素早く検挙につなげているケースがあります。
この技術は日本のメーカーの技術をつかっているんだそうです。それが効果を上げている。より具体的に、ということなんですけど。
不安さもある面、こういったメリットですよね。
今までついていた防犯カメラは何かなければ誰も見られること無く上書きされてきていると思うんですね。それはリアルタイムで使えて防犯に使えるようになってくると…。それを新しい技術ですのでもう一回、我々が受け入れられるかどうか社会的なコンセンサスを形成していく必要があるかなとは思いますね。
まぁ、意識してどう思うかということなんですかね。
あと、未然に防ぐ。検挙という意味ではそうですけど。防止という意味ではどうなんですかね、「やめなさい」とかパーッと明るく照らしたりとありますけど。
知らせてやるとか、効果がありそうですね。(石田純一さん)
ありそうですね。期待できますね。
不安さもありますけど、上手に付き合っていくとが我々一人一人が考えて、必要になってくるんでしょうね。まぁ、なかなか結論が出る話でもないんですけども一人一人が考えることが大切なのかもしれません。